
「親が元気なうちに何をすべきか迷っている。」特に夏の帰省は、家族が集まる貴重な機会。今回は、終活のきっかけづくりとしておすすめしたい「実家でのちょっとした行動」について書きます。
実家に帰ると、ご自分の学生時代のノート、賞状、アルバム、使わなくなった本やおもちゃなど、かつての自分の荷物がそのまま残っていることに気づく方も多いのではないでしょうか。ご両親も処分するに忍びないと考えているものかと思います。
こうした「自分の荷物」から整理を始めることは、親にも負担をかけずに実家の片付けを進められるうえ、自然に終活への流れをつくることができます。滞在期間中にすべてを処分するのが難しい場合は、自宅へ持ち帰る、宅配で送るなど柔軟に対応しましょう。それだけでも、親世代にとっては「片付けてくれた」という安心感につながります。
また、ぜひ試していただきたいのが、写真の整理とスキャン。親と一緒にあるいは、お孫さんと一緒に昔のアルバムを開き、思い出を語り合う時間はとても貴重です。
スキャンしてデータ化しておけば、きょうだい間で共有することもできますし、いずれ来る相続や形見分けの際にも役立ちます。
こうした作業は、物理的な片付けだけでなく、親とのコミュニケーションのきっかけにもなります。「こんな思い出があったね」「このときどうだった?」と語り合う中で、今後の生活や老後の希望にも自然と話が及ぶようになるでしょう。
このように、「いま終活を進めましょう」と構えるのではなく、日常の延長としてできることから始めるのが成功のコツではないでしょうか?
夏の帰省が、次の準備へのステップとなり、ゆくゆくはエンディングノート作成や相続対策へと自然に繋がっていきます。行政書士としても、こうしたご家族の「はじめの一歩」を丁寧にサポートしてまいりますので、お気軽にご相談ください。
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